金融教育の受講に前向きな方は全体の約4割

金融教育に関する意識調査コラム2023

野村アセットマネジメント資産運用研究所では、2023年3月に「金融教育に関する意識調査2023」を実施しました。本調査では20歳~69歳までの10,664人を対象にアンケートを行っています。その結果より、今回は金融教育の受講意向、金融教育を受講したい理由、金融教育を受講したくない理由についてご紹介します。

はじめに、金融教育を受けたい人はどれくらいいるのか見てみましょう。

金融教育の受講に前向きな方は全体の約4割

「金融教育を受けたいと思いますか」という問いに対して、40%の方が「受講意向がある」※1と回答しました。年代別に見ると、20代では53%と半数以上の方が金融教育を受けることに前向きですが、年代が上がるにつれて「受講意向がある」方は減り、60代では24%まで低下しています。
一方、「受講意向がない」※2と回答した方は全体の23%で、年代別に見ると、年代が上がるほど「受講意向がない」方の割合が高い傾向にあります。この結果から、若い世代を中心に、金融教育への関心が高いことがうかがえます。また、投資状況別でみると、投資者(現在投資をしている人)の62%が「受講意向がある」と回答しています。実際に投資をする中で、知識の不足を感じたり、より良い方法などを知るために金融教育を受けたいという方が多くいると考えられます。一方、非投資者(現在投資をしていない人)であっても、32%は金融教育を受けたいと回答しており、投資に興味はあるが、実際にはまだ始めていない「投資者予備軍」と言える方が一定数いると考えられます。

※1「受講意向がある」とは「受けたい」「やや受けたい」と回答した方の割合を合計

※2「受講意向がない」とは「受けたくない」「あまり受けたくない」と回答した方の割合を合計

金融教育に対する受講意向(年代別・投資状況、単一回答)

金融教育に対する受講意向(年代別・投資状況、単一回答)の図

次に、金融教育を受講したい理由について見てみましょう。

金融教育を受講したい3大理由は「資産を増やしたいから」「老後資金に不安があるから」「金融の知識を付けたいから」

金融教育を受講したい理由は「資産を増やしたいから」、「老後資金に不安があるから」、「金融の知識を付けたいから」の回答が多く、いずれも5割を超えました。特に、「資産を増やしたいから」は20~40代で金融教育を受講したい理由の一番目にあげられています。この年代は、その後の人生設計において様々な生活資金ニーズがあることからこのような結果になったものと推測されます。

金融教育を受講したい理由(年代別、複数回答)

金融教育を受講したい理由(年代別、複数回答)の図

最後に、金融教育を受講したくない理由を見てみましょう。

金融教育を受講したくない理由のトップは「投資できるほどのお金がないから」

金融教育を受講したくない理由は「投資できるほどのお金がないから」が最も多く、35%に上りました。ここで気になるのは「投資できるほどのお金」をどのくらいの金額と考えているかです。ある程度まとまったお金がないと投資できないと思っている人も多いかもしれませんが、少額から投資を始めることもできますし、近年ではポイントを活用した投資の手段も増えています。
上記の他に、金融教育を受講したくない理由としては、「損をするイメージがある」、「内容が難しそう」、「教育がどのようなものかわからない」、「必要性を感じない」などが多い回答でした。いずれもネガティブなイメージや印象が先行している様子がうかがえます。前回のコラム~金融教育の受講のきっかけは「将来の不安を感じたから」~では、受講した人が実際にどのように感じたかを紹介しました。
結果的に、「投資の必要性を感じた」「もっと学ぶ必要を感じた」「生活設計を見直そうと思った」など、「自分ごと」として考えるきっかけになったと回答した方が少なくありませんでした。ネガティブな印象をお持ちの方も投資教育を受けてみることで新たな視点や気づきが得られるかもしれません。

金融教育を受講したくない理由(年代別、複数回答)

金融教育を受講したくない理由(年代別、複数回答)の図