1.金利の推移
なぜ今、資産運用が必要なの?
1990年代前半までの日本では、金利は現在※1よりも高い水準で推移していました。例えば1990年12月末の金利は、年6.08%となっています。しかし、金利は1990年代後半以降、低水準で推移しており、2022年3月末では年0.003%となっています。
近年、以前にも増して、資産運用と向き合う必要性が高まってきましたが、その理由の1つが、この低金利です。
※1 2022年3月末時点
具体的な数字で、低金利の影響を見ていきましょう。以下は、100万円を預金した場合、15年後に利息も含めていくらになるか、期間別に比較したグラフです。1970年12月末から1985年12月末にかけて預金した場合、預けた100万円は約240万円となりました。一方で、直近の2007年3月末から2022年3月末にかけて預金した場合は、約101万円となっており、ほとんど利息がついていないことが分かります。
では、この低金利時代に、効果的な資産運用をしていくには、どうすればよいのでしょうか?
その方法の1つに、株式や債券といった資産への投資があります。以下は、資産別に2007年3月末から2022年3月末までの年率リターンを比較したグラフです。この期間において、金利の年率リターンは0.07%であったのに対し、世界株式では6.9%、日本株式では5.0%の年率リターンとなっています。預金に置いておくだけでなく、各資産の特徴やリスクを理解して、自分の目的に合った資産運用を考えるのもよいのではないでしょうか。
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資産運用をはじめる前に
- もし金利が上がっても、資産運用は必要なの?
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一般的に、金利はインフレ時に上昇する傾向があります。短期的には株式は金利の影響を受けやすいですが、長期的にはインフレに強い傾向があります。金利の上下に関わらず、株式などを活用した資産運用は長期で考えると効果的な手段といえるのではないでしょうか。
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なぜ今、資産運用が必要なの? 2.インフレ
以下は、2002年3月末~2022年3月末までの20年間における、米国と日本の金利の推移を比較したものです。米国では、過去20年間、常に日本よりも金利が高かったことが見てとれます。
では、米国では日本よりも預金を中心に資産運用を行なってきたのでしょうか。実際に見ていきましょう。
以下は、米国と日本の個人金融資産の構成比較です。米国の個人金融資産は株式・債務証券・投資信託が55.2%、日本の個人金融資産は、現金・預金が54.3%を占めており、対照的であることが分かります。米国では、日本よりも金利が高いにも関わらず、株式や投資信託といった金融商品を活用し、資産運用を行なってきたのです。
金利の上下に関わらず、株式や投資信託といった金融商品を活用した資産運用を考えてみてはいかがでしょうか。